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POUSSER LE ROCHER

石の話

写真:エリオグラビュール  テキスト:活版印刷 
用紙:コットン紙      サイズ:30×20 ㎝
制作:2021年        edition : 8

Printed in FRANCE
Atelier Musée l’Imprimerie
Atelier Hélio’g

作品問い合せ:Roonee247 fine arts


POUSSER LE ROCHER

Il y avait le gros rocher à un endroit.
L’homme vit le rocher et voulut le déplacer……

その男の前に大きな石があった
その男はその石をどうしても動かしたいと思った……

「石の話」について

この作品は、僕を支えてくれた言葉(大切な話)を形にしたものです。
学生時代に美術の世界に進もうと悩んでいたころ、当然のことながら挫折感を味わうことは多々ありました。
そんな僕に一人の先輩が言ってくれた言葉です。
今でもそれは挫けそうになったときの心の支えになっています。

   *

自分がこうだと思ったことは、人にどう思われようと自分を信じてやり続けろ。
そうすれば必ずいつか誰かが認めてくれるよ。
たとえば、おまえの前に巨大な石がある。どう見ても人の力で動かせるようなモノではない。
でもおまえはそれをどうしても動かしたいと押しはじめる。それを見た人たちもはじめは馬鹿にする。
それでもおまえはそれを押す。雨が降っても雪が降っても毎日毎日だ。
いつかはおまえのその情熱に打たれてきっと手伝ってくれる人が現れるよ。

   *

1年ほど前、創作のために活版印刷のアトリエに通い始めたときに、何か形にできないだろうかと思い立ち、まずフランス語の活字で組むための詩を作って、その詩に添う写真を撮影。そして文字は活版印刷、写真はエリオグラビュールで一つの作品として仕上げたもの。紙は14世紀にフランスに紙の製法が伝わって以来、変わらずその製法を続ける手漉きのコットン紙をアンカット(耳付きのまま)で使用している。

そのあと凸版印刷での写真表現を試みて、フランス語と日本語の詩を組み合わせたブックレット作品を制作。写真展の際に作成したポストカードは、がんばっている人の御守りのような1枚になればと。
 Bon Courage !

エリオグラビュール&活版印刷の作品、ポストカード、ブックレットとも
取り扱い:Roonee247 fine arts

ブックレットの表紙

for details * Booklet & postcard ブックレット・ポストカード