今回は、フォトグラビュール(樹脂版)に挑戦しました。
自分でプリントして仕上げた作品8点とその原盤をあわせて展示します。
「フランスの最も美しい村」に選定された村やパリ・ヴェルサイユ散策でのスナップ、そして4月の写真展「マリー・アントワネットは何を食べていたのか」のために撮影したカットなど。
上川崎和紙を使った作品もあるので、選ぶ紙によって生み出される風合いの違いも楽んでもらいたい。
フォトグラビュール
写真製版(図像を転写する方法)による凹版を使った版画技法の種類。
もとは写真製版で銅版腐蝕法を使ったものをフォトグラビュール、 またはエリオグラビュールと呼んだ。現在では銅版画だけではなく、銅版に替わる新しい素材として感光性樹脂版(フォトポリマー)を使ったものも含めて、総称として「フォトグラビュール」と呼ばれることも多い。
そこで、私(櫻井)は今のところ、
感光樹脂版を使って自分でプリントした作品を「フォトグラビュール (樹脂版)」、そしてファニーブーシェ氏(HÉLIOG Atelier Fanny Boucher)に依頼してプリントした銅版画作品を「エリオグラビュール」と、区別して呼び分けている。
*2022年4月〜
感光性樹脂版の凹版を使う版画技法については、フォトグラビュール (樹脂版)からフォトポリマーグラビュールという呼び方に変更。
上川崎和紙
福島県二本松で1000年以上作られている和紙で、今も地楮を使って木から紙まで一貫した紙づくりをしている。平安中期に冷泉天皇の時代に始められたと伝わる。
昨年、活版と凸版による作品「Typo 0」では上川崎和紙を使用したバージョンを制作した。
ちなみに二本松は私の祖先にゆかりのある土地でもある。
参考
https://www.city.nihonmatsu.lg.jp/page/page001122.html
https://www.youtube.com/watch?v=4OXdNqEOsiU